風疹の症状の主な特徴は、耳の後ろや首の周辺のリンパ腺の腫れです。
その他、かゆみをともなう淡いピンク色の発疹、軽いせき、目の充血、発熱などがみられることがありますが、感染した人の約半分には発熱はみられません。
また、感染しても全く症状が現れない方も約2割程度います。
風疹ウイルスの潜伏期間は約2週間から3週間程度で、症状が現れてからは3日程度でおさまるため、別名「3日はしか」とも呼ばれています。
風疹に最もかかりやすいのは、3歳から10歳程度の子どもですが、まれに大人になってから感染する方もいます。
大人になってからかかる風疹は、子どもに比べて重症となり、頭痛や腰痛などをともなうこともあります。
一度風疹にかかると免疫ができるので、二度とかかることはありません。
流行するのは春から夏にかけてですが、大流行の年は、この時期に限定されているわけではありません。
風疹ウイルスは風邪ウイルスと同じく、治療に有効な薬がないため、症状が出てしまうと家庭で療養するしかありません。
風疹の予防には予防接種を受けるのが一番ですが、妊娠中の女性は予防接種を受けることができません。
従って、これから出産を考えている女性は、早めに予防接種を受けることをお勧めします。
また、妊娠中の女性がいる家庭では、家族全員が予防接種を受けておいた方が良いでしょう。
風疹はハシカや水ぼうそうに比べて感染力が弱いのが特徴ですが、くしゃみなどの飛まつにより感染するため、妊娠中の女性はなるべく外出を控える、人ごみを避けるなど、くれぐれも慎重に行動する必要があります。