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風疹の流行と先天性風疹症候群の発生の増加傾向について

妊娠初期の女性(初期妊婦)が風疹に感染した場合、生まれてくる赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害が現れるおそれがあります。

2012年の春から兵庫県、大阪府など関西地方を中心に風疹が流行し始め、その後、東京都や神奈川県などの首都圏にも広がりはじめています。
2012年の風疹患者報告数は2353人にのぼり、昨年から今年にかけては風疹大流行の年となりそうです。

流行の中心となっているのは、風疹予防接種を受けたことのない成人男性です。
成人の風疹は約6000人に1人の割合で脳炎などの重大な合併症を伴う可能性があり、昨年は27歳の男性が脳炎と診断されています。

風疹の流行に伴い懸念されていた先天性風疹症候群は、昨年の10月から今年1月第2週までに、計6人(兵庫2人、香川1人、埼玉1人、大阪2人)報告されています。

先天性風疹症候群の発生数は例年0〜1例程度ですが、2003年から2004年の風疹大流行時には10例の報告がありました。

2013年に入ってからの風疹感染者数は例年を大きく上まわっており、風疹患者の全数報告が始まった2008年以降最大となっています。
今後風疹の流行は東日本まで拡大し、先天性風疹症候群も増加することが予想されます。
 
厚生労働省は2012年度より地方自治体に風疹対策の徹底を3回にわたって呼びかけ、風疹ワクチンの定期接種対象者、妊婦の家族、妊娠の可能性がある10代後半から40代にかけての女性、出産後間もない女性を中心に予防接種を勧めています。

妊娠を予定している方は、風疹抗体検査と風疹予防接種を積極的に受けておくことが不可欠と言えるでしょう。
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